箱根太陽山荘
最初は強羅駅傍にある箱根太陽山荘だ。昭和15年(1940年)に警視庁の保養施設として建設され、戦時中は一時期、疎開してきたドイツ領事館が事務所として活用したという歴史的な建物を有する宿だ。戦後、和香荘太陽旅館として営業を開始、その後、近隣の別荘の買収や改修を経て、現在の形となり、昭和43年(1968年)に国民宿舎に営業形態を変更して、現在に至っている。
電車で行く場合、強羅駅を降りて、郵便局前の自由通路を通ってケーブルカーの反対側に出る。
ケーブルカーの線路を左に見ながら道路を昇っていくと、五分ほどで、右側に太陽山荘の入口が見える。入り口を入るといきなり歴史的な建物が正面の左右に見えてくる。
正面奥右側が本館で左側が戦後、買収した別館。フロントは右側本館にある。
利用できるのは11時~15時迄だ。不定休のため、営業日、営業時間などをあらかじめ電話で確認しておこう。
温泉は大涌谷から引き輸した白濁の温泉だ。大涌谷の温泉は自然の源泉から湧いたものではなく、人工的に地中から湧き出す蒸気と大涌谷周辺の池の水を噴霧、混合して温泉を作り出しているもので、理想的な環境で造られた非常に良い泉質の温泉だ。
入浴料は大人一人1回税込み1,100円。
※上記内容は本紙2021春号第一版・第二版に掲載した記事に加筆修正を加えたものです。