ポーラ美術館でゆったりと名画を楽しむ
箱根で西洋絵画を鑑賞するならポーラ美術館がお薦めだ。同美術館はポーラ創業家・二代目鈴木常司氏が収集したフランス印象派の作品を中心に収蔵していることで知られている。
場所はヒメシャラ街道の森の中にある。美術館の周囲には全長1キロメートルの遊歩道が整備されており、時間があれば是非入館前に散策することをお薦めする。
遊歩道入口はエントランスの右側。原生林の自然に触れた後で入館すれば、ゆったりした気分で作品を堪能できるだろう。
美術館への入館はヒメシャラ街道から緩いスロープを下り、エントランスを通ってエスカレーターを下ると1階のチケットカウンター。
ここでチケットを購入して入館するのだが、昨年からチケットはカウンター横に備え付けられている券売機で購入できるようになった。
実はポーラ美術館は2023年7月にハイアットリージェンシー箱根 リゾート&スパで総支配人を務められていた野口弘子氏が館長に就任した。同氏はホテル業界で培ったホスピタリティの観点から新たな取り組みをスタッフと共に始めている。
券売機の導入はその一つで、チケット販売のプロセスを機械に委ねることで、スタッフがお客様に接する機会を増やすことを目指しているそうだ。確かに、最近は荷物をお持ちの来場者の方にはスタッフがロッカーを案内したり、館内や作品の説明をする光景がよく見られるようになったと感じる。強羅駅からの無料バスの運行やEV充電器の導入などアクセス環境の整備も進んでいる。
チケットを購入したらエスカレーターで地下に降りる。地下1階には展示室1、地下2階には展示室2~5がレイアウトされており、企画展の開催や収蔵作品の展示が行われている。
企画展は年2回程度展示替えが行われる。企画展鑑賞が目的で来館される方も多いようだ。今年5月中旬までは「カラーズ―色の秘密にせまる 印象派から現在アートへ」、「ポーラ美術館コレクション選」、「新収蔵 ピカソ ヴォラール連作100」が開催されている。
作品鑑賞後に御食事やお飲み物を楽しみたい方には1階のレストラン アレイ、地下1階のカフェ チューンがお薦めだ。
作品の鑑賞後、大きな窓から森の風景を眺めながら御食事やデザート、珈琲などをいただくことができる。
本紙編集長は毎回、カフェ チューンでハムとベーコンのホットサンドをいただいているらしい。
また、ミュージアムショップではポーラ美術館ならではのグッズの販売や寄木細工の体験コーナーもあるので、是非覗いて欲しい。
※上記内容は本紙2025春号第一版に掲載した記事に加筆修正を加えたものです。
ポーラ美術館

