箱根湯本で人力車を楽しむ
人力車は一般の交通手段として利用されることは無くなったが、最近では全国の観光地で遊覧目的の乗り物として復活しており、箱根でも車夫として20年以上のキャリアを持つ小川社長が代表を務める海風屋が箱根湯本で運行している。
社長は箱根湯本の出身だが、北海道の大学に通っていた時に人力車に出会い、小樽、九州、京都、奈良、鎌倉、浅草で経験を積み、2013年に前オーナーから箱根湯本の人力車の事業を引き継いだそうだ。箱根を知り尽くした地元出身の社長が時間をかけてスタッフ一人一人を育てきめ細かなサービスを提供しているのが特徴だ。
本紙編集長も5月の晴れた日に箱根湯本駅から徒歩数分のあじさい橋(箱根湯本で唯一の赤い橋)で小川社長が牽く人力車に乗車。アイポイントが高いため、眺めが非常に良い上にサスペンションが良く効いているので、乗心地も抜群だ。当日の気温は高めだったが、大きな幌を下すとかなり涼しくなり、走り始めると前方から流れる風がとても気持ち良かったそうだ。
コースの途中、早川沿いの小道や温泉情緒が漂う温泉場入り口、今でも芸妓さんたちが踊りや唄の稽古をの場合、4,000円)。アトラクションとしては非常にリーズナブルな価格設定だ。走りながらも声をかけてくれるので、一人での乗車でも安心だ。
なお、せっかく人力車で箱根の遊覧を楽しむのなら、浴衣や着物を着ての乗車は如何だろうか。
箱根湯本駅前のビル4階の「箱根さくら姫」でレンタル着物のサービスを提供しているので、合わせて利用すれば、箱根の旅がさらに楽しくなるだろう。
※上記内容は本紙2024夏号第一版・第二版に掲載した記事に加筆修正を加えたものです。