宮ノ下の元郵便局を訪ねる
年始発行の本紙冬号第二版「一号線車窓の旅」で紹介したハコネホステル1914(元宮ノ下郵便局)を訪問し、管理人の内御堂氏を取材させていただいた。
この建物は明治以降、政府要人の滞在が多かった箱根地区の中心であった宮ノ下の郵便・通信のインフラ拠点として建設され、電信・電話サービスは昭和三〇年代まで行っていた。現在のオーナーの曾祖父の方から郵便局長を勤められ、一階が郵便局、二階が電信室と電話交換室、奥の和室が住居だったとのこと。
郵便業務に駐車場の確保が必要となり、昭和四〇年代ごろに現在の観光案内所の場所に移り、さらに現在の小涌谷駅の傍に郵便局が移ったそうだ。一階郵便局部分のカウンターや内装は竣工当時のもので、壁面の白い型押し石膏が美しい。また、歪んで見えるガラスがとても新鮮。 管理人の内御堂氏の話では一階のエントランス部分の見学は可能とのこと。宮ノ下にお越しの際は立ち寄ってみては。
※上記内容は本紙2020秋号第一版、第二版に掲載した記事に加筆修正を加えたものです。
元宮ノ下郵便局(ホステル1914)

