珈琲をいただきながら紅葉を愛でる
毎年、秋になると日本各地で紅葉が色づき始め、人々の目を楽しませてくれる。 日本ならではの光景だろう。箱根でも各エリアで赤やオレンジ色に染まった紅葉を楽しめる。昨年お乗せしたオーストラリアからお越しになったお客様も「ビューティフル」を連発していた。オーストラリアではあまり紅葉する樹木がないらしい。
さて、箱根の場合、標高差があるため、エリア毎に見頃の時期が異なっていて比較的長い間楽しめるのが特徴だ。11月初旬に仙石原や強羅周辺、11月下旬に小涌谷、宮ノ下周辺が色づき、12月初旬に塔ノ沢が見頃を迎える。
本紙では以前から珈琲をいただきながら気軽に紅葉を楽しめるスポットを探していたが、昨年11月、偶然見つけることができたので、紹介しよう。昨年11月本紙編集長が行きつけのカフェスペラーレでランチをいただいていると、カウンター横の大きな窓、コンロのケトルの向こう側にオレンジ色の葉が見えるのに気が付いたのだ。オーナーに尋ねると「今年開店したばかりなので、確認はできていないが、紅葉しそうな木はある。」とのこと。確かに同店は昨年5月に開店したばかりなので、四季の移り変わりは未確認のことが多いはず。そこで、毎週、休みの日に珈琲をいただきながら紅葉パトロールをするために同店を訪問することになった。
すると、二週間ほどした11月23日朝、山小屋風の店舗横、駐車場周辺の紅葉をカメラに収めることに成功。京都のような山々が燃えるような真っ赤な紅葉ではないが、オーナーの奥様が淹れてくださるこだわりの珈琲をいただきながら、赤やオレンジに染まる紅葉を楽しむことができた。同店では店内でもお食事や珈琲をいただくことができるが、敷地内にベンチやキャビンも用意されている。天気が良ければ是非、ベンチで箱根の自然を感じながら紅葉を愛でて欲しい。また、カフェスペラーレでは今年5月から平日のみ1日5食限定で日替わりランチの提供を始めた。美味しい上に1食1,100円と大変リーズナブルな価格設定、早い者勝ち。
なお、12月になると箱根では紅葉が楽しめるエリアは標高が低い塔ノ沢周辺に移る。環翠楼周辺や函嶺洞門周辺の紅葉がお薦めだ。
※上記内容は本紙2024秋号第二版に掲載した記事に加筆修正を加えたものです。