芦ノ湖双胴遊覧船湖尻港運航再開
昨年発行の本紙2024夏号第二版で紹介した双胴遊覧船「SORAKAZE」を運航している箱根遊船株式会社が今年3月に湖尻港までの運航再開を発表した。本紙編集長が以前から心待ちにしていた運航再開だ。
箱根遊船株式会社が運航する遊覧船1日14便のうち、4便が湖尻港に寄港する。寄港するのは1986年に竣工した双胴遊覧船「十国丸」(定員700名 総トン数337トン 航海速力11ノット)だ。
双胴船は通常の船の2隻分のデッキを確保できる上に抜群の安定性と360度の展望などの特徴を持つ船体だ。十国丸は1階と2階部分が客室、3階が遊歩甲板、4階が展望甲板となっており、特に展望甲板からは文字通り360度の展望が期待できる船だ。
今回編集長は湖尻港から乗船、箱根園港・箱根関所跡港・元箱根港・箱根園港に寄港して湖尻港に戻る周遊航路をチョイス。七〇分間の船旅を満喫した。
湖尻港で乗船したのは11時20分。編集長は早速、船内の撮影を開始。外の風景が変わったことから船が動いていることに気が付く程、エンジン音が静かで滑らかな出航だったそうだ。出航後は4階展望甲板に移動して移り変わる風景の撮影を開始。九頭龍神社の鳥居、駒ヶ岳、龍宮殿、山のホテル、平和の鳥居、編集長は大忙しだった様子。
箱根園港から箱根関所跡港に向かう途中では海賊船同士が左右からやってきて交差するシーンや帰りの箱根園港では目の前で水陸両用バスが入水する迫力のシーンの撮影に成功。この二つのシーンは双胴遊覧船でないとお目に掛かれない貴重なシーンだ。
12時30分、予定通り湖尻港に入港。70分はあっという間だったらしい。
なお、今回は70分周遊のコースだったが、一日フリー(乗降り自由)の乗船券も同額だ。芦ノ湖の湖畔には箱根関所、恩賜公園、箱根神社成川美術館、九頭龍神社、箱根園、駒ヶ岳など人気の観光スポットが沢山あるので、一日フリー乗船券を購入して、寄港する港周辺のスポットを周遊するのも楽しいだろう。
また、愛犬家の方にお薦めの情報を一つ。箱根遊船の双胴遊覧船(SORAKAZE、十国丸)は3階、4階部分のみ、リードを付けた状態でのワンちゃんの歩行が出来るので、愛犬との船旅が楽しめるのだ。
但し、条件があるので、ホームページで事前にご確認を。
※上記内容は本紙2025夏号第一版に掲載した記事に加筆修正を加えたものです。