編集長の思い出 第19話 旅館の面接で

旅館の面接で
箱根では観光業に携わることにしており、ホテルと旅館に絞って応募していました。しかし、1次は通っても2次の社長や支配人の面接が通らない。宿泊業の経験も無く、ジャパニーズオンリーの50代後半はなかなか厳しい。ハローワークからの確認で採用担当者が65歳まで大丈夫と言っていても社長や支配人がダメと言ったらダメ。1時間お説教を聞かされたこともある。
そんな中である旅館の1次面接。担当は管理部長。やはり年齢がネックな様子。ところが途中で、
「今度、古い宿を買い取るので、そこならいけるかも。」
「それはどこですか。」
「○○旅館です。」
しかし、最後に管理部長は「ちょっと考えさせてください。」と言って面接終了。
面接が終わったのは14時頃。まだ時間はあるので、すぐにその○○旅館へ。この旅館のことは知っていましたが、求人情報が出てこないので、どうしたのかと思っていましたが、売りに出ていたとは・・・。
外観の写真を何枚も撮り、1時間ほどかけて周囲の環境を歩いて確認。車に乗ると一目散に名古屋の自宅へ。
自宅に戻るとパソコンに向かい、見てきた○○旅館の状況と自分自身が再生にどんな貢献ができるのかを写真入りで数枚のレポートにまとめて管理部長宛にメール送信。その甲斐あってなのか、その翌週に1次面接の合格通知が届き、翌月の社長面接も無事に通りました。
あの面接で管理部長が一言言わなかったら、レポートも書かず、不合格だったかもしれません。何でもやってみることが大切ですね。