箱根ガーデンズ

箱根ガーデンズ開園

 2022年4月15日、強羅と仙石原を結ぶひめしゃら林道沿いの広大な敷地に新たな観光スポットが誕生した。フラワーアーティストとして世界的に有名なニコライ・バーグマン氏が構想から八年の歳月をかけて作り上げた「ニコライバーグマン 箱根ガーデンズ」だ。

 デンマーク人のニコライ・バーグマン氏は和と洋を融合した独自のデザインで1998年から日本を拠点に活動していたが、日本で得るインスピレーションをより具現化し永遠に残したいと考えおり、それを実現するための広大な場所を探していた。ある日、手つかずの自然が残るこの箱根・強羅の土地を訪れた時に、自然と一体になれる場所だと直感、この場所に庭園を造ることを決めたそうだ。

 8442坪という広大な敷地にモバイルガーデンと呼ぶ四季折々の草花をあしらったポットやプランターを配置して、訪れる度に違った景色を感じられるのが特徴だ。クマザサやススキを干したチップを敷き詰めた園内のストリートを昇っていくとパビリオンと呼ばれるガラスの建物が点在していて、フラワーアートのワークショップや様々なイベントを体験することができる。振り返ると遠くに見える箱根外輪山の山々が美しい。チェックインカウンターの傍にはNomuCafeと呼ばれるカフェがあり、箱根の自然の食材を活かした食事やドリンクが楽しめる。テーブルはカフェを建設する際に切り倒した大木を材料として使い、スタッフが手作りしたものだ。

 一つ一つ表情が違うのが楽しい。自然光がたっぷり降り注ぐ店内でゆったりと時間を過ごせるだろう。休園日は月曜日と年末年始。
 入場される場合にはWEBでの事前予約が少しお得になる。ネットで「HAKONEGARDENS」のページにアクセス、希望の日時を指定して予約する。事前予約は1,500円、当日予約は1,800円。現地でもチケットを購入できるが、売切れの場合もあるので、注意が必要だ。

 尚、週末は希望が集中するそうなので、平日がお薦めとの事。

※上記内容は本紙2022春号第二版に掲載した記事に加筆修正を加えたものです。