金時山

天下の秀峰 金時山に挑戦 富士山・外輪山を眺める

 箱根は40万年前に火山活動が始まり、23~13万年前に大規模な噴火がくりかえしおこったことでカルデラの凹地ができ、周りの残った山々が外輪山となったと考えられている。5万年程前に再び火山活動が活発になり、中央部が隆起して中央火口丘が形成された。

 その箱根の外輪山の北側に標高1212メートルの金時山がある。外輪山のように見えるが地質などが異なり側火山に分類されている。
 周囲に高い山がなく、視界を遮るものがないため、山頂からは富士山や中央火口丘、外輪山、仙石原の町などの眺望が楽しめるハイカーには人気のスポットだ。
 今回、本紙記者が読者の皆様に金時山からの眺望をお届けするためにカメラを肩に山頂を目指したので、紹介したい。登山口に選んだのは2021年4月に開通した金太郎ラインの見晴らしパーキング。ここからのコースは最も短く、初心者向きと言われている。

 4月10日10時55分パーキング出発。最初は緩やかな登りだが、すぐに急な登りになる。パーキング横に立てられた看板には45分となっていたが、健脚の方でないと難しいかもしれない。本紙記者は1時間15分で山頂到着。
 真っ青な空に雪を頂いた富士山が美しい。視線を左に移すと左から中央火口丘(噴気が上がっているところは大涌谷)、芦ノ湖、外輪山を見渡すことが出来る。芦ノ湖の手前に見えるのは仙石原の街と周辺のゴルフ場。登りはきついがその疲れをすっかり忘れてしまう眺望だ。興味のある方はチャレンジしてはどうだろう。なお、チャレンジする際にはトレッキングシューズを用意することをお薦めする。

※上記内容は本紙2023春号第二版に掲載した記事に加筆修正を加えたものです。